一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会

中国を代表する観光地・桂林に見る、地方観光の今

中国を代表する観光地・桂林に見る、地方観光の今

中国南部、広西チワン族自治区にある桂林。

漓江と独特の山並みで知られ、中国を代表する観光地の一つです。

桂林・陽朔といえば、船や竹筏から山水を眺める観光がよく知られています。一方、現地では、昔からある自然や地域の暮らしを生かした新しい楽しみ方も広がっています。今回は、桂林・陽朔で目についた3つの動きをご紹介します。

山水を「空から見る」低空観光

陽朔では、船や竹筏に加え、熱気球やパラグライダー、ヘリコプターなど、空から山々を楽しむ観光が広がっています。

中国では近年、低空域を活用した「低空経済」という言葉をよく耳にするようになりました。陽朔でも、こうした動きが観光に取り入れられています。

桂林といえば、船から眺める山水が定番でした。昔からある桂林の山水に、空から楽しむという新しい選択肢が加わっています。

日常の電動二輪車が、観光の「足」に

陽朔で目につくのが、レンタル用の電動二輪車です。

中国では、電動二輪車は通勤や買い物にも使われる身近な交通手段です。見どころが広い範囲に点在する陽朔では、それが旅行者の移動にも使われています。

十里画廊や遇龍河周辺では、電動二輪車で観光する人も多く、気になる場所で止まりながら、自分のペースで回ることができます。見どころが点在するエリアを自由に移動できることで、観光客の行動範囲も広がっています。

中国の日常の「足」が、そのまま観光の「足」になっています。

中国の観光地に広がる「旅拍」

今の中国の観光地でよく目にするのが「旅拍(リューパイ)」です。

旅先で衣装を着たりメイクをしたりして、プロのカメラマンに写真を撮ってもらうサービスで、衣装選びからメイク、撮影、写真加工までをまとめてお願いできる店もあります。

近年は中国各地の観光地に広がり、「旅拍」は旅先での楽しみ方の一つとして定着しつつあります。

桂林・陽朔でも「旅拍」の店が並び、漢服のほか、広西らしい民族衣装で撮影する人を多く見かけます。旅先の景色を撮るだけでなく、自分もその景色の中に入って写真を残す。そんな楽しみ方が広がっています。

成熟した観光地でも、楽しみ方は変わる

低空観光、電動二輪車、旅拍。

桂林・陽朔で印象に残ったのは、新しい観光施設をつくるというより、昔からある山水や地域の日常、文化に、今の旅行者に合った楽しみ方が加わっていることでした。

日本でも地方への誘客や二次交通、既存の観光資源の活用が課題となっています。桂林・陽朔で見たこうした工夫は、日本の地方観光を考える上でも参考になると感じました。

JSTO ショッピングツーリズム推進部 高(中国出身)

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